好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
「寝ぐせ、ひどいな」

「——っ⁉」

「ライオンみたいな頭してる。……ふっ」



ぬぁぁああ⁉

恥ずかしさで声にならない声で口をパクパクさせる。

寝ぐせひどいって、そりゃぁ、寝起きなんだから仕方ないでしょう⁉

ライオンほど髪の毛、もしゃもしゃってなっていないから!

多分。

それに、小さく笑わないでもらえるかなっ!

鼻で笑われると腹立つから!



「瑞樹くんだって髪の毛、跳ねてるよ!」



嘘だけど。

仕返しに行ってみたのに、瑞樹くんは『は?』と言いたげな顔で私を見て言った。



「嘘つくなよ。僕はさっき、完璧に整えたから」

「うぅーっ」

「唸り声までライオンかよ」

「だからライオンじゃないってば!」

「なんで僕はライオンなんかと喋ってるんだろ。朝から気分最悪」
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