好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
それは酷くない⁉

寝ぐせの話をしたのは瑞樹くんじゃん!

それなのに気分最悪って……っ!

綺麗にセットされたその髪の毛をぐちゃぐちゃにしてやりたい……っ!

思わず手を伸ばしかけそうになったその時。



「おはよ。……朝から元気だな」



階段を下りた音と同時に、恭介のあくび交じりの声が聞こえた。



「恭介! おはよう!」



私が元気よく挨拶すると、恭介は私と瑞樹くんを交互に見た。

珍しい組み合わせとか思っているんだろうな……、なんて思っていると。



「萌音の髪の毛、ライオンみたいだな。寝ぐせすげぇぞ」

「っ⁉」

「ふはっ!」

「瑞樹にセットの仕方、教えてもらえ」



ぐはっ。

滝沢 萌音、心に100の大ダメージを負った……。
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