好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
苦い過去。
良いスタートを切れた朝なのか、悪いスタートの朝なのか分からないまま、学校に到着した私。
今日は珍しく東雲さん率いる女子のみなさんに囲まれていない最上くん。
そんな最上くんと前の席の恭介と3人でおしゃべりをしながら、私は瑞樹くんの様子をちらりとうかがう。
瑞樹くん派の女の子たちに囲まれている彼は、完璧な王子様スマイル。
家での態度とは大違い。
学校で王子様とちやほやされるなら、家では機嫌の悪い王様。
いや、私へのあの態度は魔王様レベルだよ。
そんな態度の違いにため息をつきながら、私は1時限目の体育の準備を始める。
「萌音、次の授業はなに?」
「体育だよ」
「お前、時間割ぐらい確認しろよ」
最上くんは恭介の言葉を聞こえないふりをしながら、ジャージを探している。
ジャージをどこにしまったのかも忘れちゃうなんて最上くんらしいや。
私は先にジャージを持って更衣室に行こう……。
そう思って椅子から立ち上がろうとした瞬間。
黒板の前の方から、甲高い声が聞こえてきた。
今日は珍しく東雲さん率いる女子のみなさんに囲まれていない最上くん。
そんな最上くんと前の席の恭介と3人でおしゃべりをしながら、私は瑞樹くんの様子をちらりとうかがう。
瑞樹くん派の女の子たちに囲まれている彼は、完璧な王子様スマイル。
家での態度とは大違い。
学校で王子様とちやほやされるなら、家では機嫌の悪い王様。
いや、私へのあの態度は魔王様レベルだよ。
そんな態度の違いにため息をつきながら、私は1時限目の体育の準備を始める。
「萌音、次の授業はなに?」
「体育だよ」
「お前、時間割ぐらい確認しろよ」
最上くんは恭介の言葉を聞こえないふりをしながら、ジャージを探している。
ジャージをどこにしまったのかも忘れちゃうなんて最上くんらしいや。
私は先にジャージを持って更衣室に行こう……。
そう思って椅子から立ち上がろうとした瞬間。
黒板の前の方から、甲高い声が聞こえてきた。