好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
「なにこれ、やば……っ!」



びっくりして黒板の方を見ると、ひとつのスマホを囲んでいる女の子たち。

東雲さんを中心にスマホを見ては、こちらに向けられる視線。


な、なに……?

私を見ている?

そんなわけないよね……?


そう思ったのは束の間、東雲さんたちは大きな声で騒ぎ出した。



「コスプレとか趣味悪っ!」



その声を聞いて、びくっと体を震わす。

東雲さんを見れば、不気味な笑みを浮かべて私を見ていた。

私は、バッと目をそらしうつむく。

膝の上で作るこぶしが震える。

嫌な額ににじむ。

背中にも汗が伝うような感じがして、怖くて震える。


複数の足音が近づいてくる。

きっと、東雲さんたちの足音だよね……。

近づくなるほどに大きくなる足音が、恐怖を大きくする。
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