好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
「……ねえ。そのくらいにしておいたら?」



甲高い笑い声を一瞬で沈めたのは、隣の席から聞こえる低い声。

隣を見ると、最上くんが頬杖をつきながら東雲さんとその取り巻く女子を見ていた。

その目は冷たくて、まるで東雲さんたちを軽蔑しているような、そんな目だった。



「趣味悪いのはあんたたちだよ」

「んなっ⁉」

「人の趣味を大勢で笑って。悪趣味」



最上くんの言葉に東雲さんたちは顔を真っ赤にさせていく。

私は最上くんの言葉に胸が熱くなった。


守って、くれたの……?

そう思うと、涙をこらえることはできなかった。



「なんでっ。なんで、シュウくんはこんなやつをかばうのよ!」

「好きだから」

「はっ⁉」

「萌音が好きなものは好きだから」

「そんなのおかしいっ!」
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