好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
そう言ってくれる彼らはかっこいい。

彼らはかっこいいのに、私はどうなんだろう?

助けてもらうだけの私でいいのかな。

最上くんと恭介みたいに、はっきり想いを言える人になりたい。



「ほら、授業に遅れるぞ」



恭介が椅子から立ち上がって、最上くんに急げというように声をかけている。



「え。次の授業なんだっけ?」

「さっき、体育って話していただろ」

「忘れた」

「……はあ」



先ほどの出来事はまるでなかったかのように会話している最上くんと恭介。



「ほら。萌音も急がないと遅れるぞ」

「……うんっ」



ありがとう。

私のことを嫌いにならないでくれて……。
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