好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
「ジメジメしすぎ」

「……っ、」

「朝はうるさいくらいだったのに、今はなんなの?」



私は思わず足を止め、肩にかけている鞄をぎゅっと握りしめる。

瑞樹くんにどんな言葉を返していいのか分からない。

誰でもいいから、今の自分の気持ちを話したい。

話したいけど、話して嫌われないかな……。

ああ、でも、もう嫌われているのか。

自分で思って悲しくなる。

どうせ『気持ち悪い』とか、『悪趣味』って言われるくらいだったら、とことん嫌われてしまえばいい。

そう思った私は、自暴自棄になっていたのかもしれない。



「瑞樹くん」

「なに」

「私の部屋に来て」



そう言って、私は瑞樹くんの腕を強引につかんだ。



「突然なに」



瑞樹くんはマグカップをローテーブルに置き、私に引きずられるように階段を上る。
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