好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
私は自分の部屋の扉を開け、瑞樹くんを部屋の中に入れる。



「手、離せよ」



振り払われた私の手。

瑞樹くんの顔を見ると不機嫌だった。

でも、私はかまわずに自分の部屋のクローゼットを開けた。



「……っ、」



そこに入っているのは、コスプレ用衣装。

ネネの衣装からシュウの衣装、他のアニメのキャラクターの衣装までたくさん飾ってある。

ハンガーにかけてある衣装の下には、靴もそろえていて。

私の宝物がこのクローゼットには詰まっている。



「朝の教室での出来事、覚えている?」

「女子たちが騒いでいたやつだろ」

「うん」



私は衣装のひとつひとつに触れながら、瑞樹くんに話し始める。



「私の好きなことはコスプレだよ。コスプレイヤーとしてイベントに参加することが好き」

「……」

「衣装を作ることが好き。メイクやヘアセットすることも好き。それと、輝いている自分が好き」
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