好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
アニメを見て、ネネと出逢って、私の世界は変わった。

好きなことがあって、それを極めたいと思った。

どんなに嫌がらせをされても、心無い言葉を言われても、コスプレをやめることはできなかった。


今日だって。

この趣味のせいで楽しい高校生活が送れなくなるなら、衣装を捨ててしまおうかとも考えた。

だけど、今、こうして衣装に触れてしまうと、やっぱり捨てることなんかできなくて。

ひとつひとつの衣装に私の想いと思い出が詰まっている。

そんな大切なものを捨てることはできない。



「瑞樹くんから見て、私は輝いて見える?」

「……見えないな」

「だよね」

そう言って私は苦笑する。



「自分でも輝いていないことくらい、分かってるんだ」

「……」

「好きなことをやっているはずなのに、コスプレしている自分を見られてしまったら、嫌われちゃうって考える」
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