好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
「シュ、シュウくんっ! これは違うの!」

「何が違うんだよ」

「えっと。事故っていうか!」

「萌音が怪我したらどう責任取るんだよっ!」



聞いたことのない最上くんの荒げた声に私は驚きを隠せない。

それは東雲さんや、恭介も同じだったようだ。

東雲さんと取り巻きの女の子たちは、青ざめた顔をしているし、恭介は目を見開いている。



「萌音が必死に立ち向かおうとしているから、今までは見守ってきたけど」



最上くん……。

私は最上くんの羽織っているブレザーをぎゅっと握る。



「次、萌音に近づいたら、許さないから」

「っ、」



最上くんの言葉を浴びて、東雲さんたちの目は潤んでいく。

涙を目に浮かべた東雲さんは、身をひるがえして教室を出て行った。
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