好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
残された私と最上くん、恭介。

私は今になって震えが止まらなくなってしまった。

東雲さんの心無い言葉に胸が痛くなったこと。

ひとりで東雲さんたちに立ち向かうことは正直怖かった。

そして、突き飛ばされてしまったこと。

最上くんが助けてくれなきゃ、私は頭を打っていたかもしれない。

そう思うと怖くて震えてしまう。

最上くんがいてくれてよかった……っ。



「恭介。今日は萌音と2人きりにさせて」

「分かった」



そう言って最上くんは私を持ち上げる。

私の背中と膝を抱えて立ち上がる。

いわゆるお姫様抱っこ……。

お姫様抱っこなんてされたことがないから、恥ずかしさと体が浮く怖さで最上くんのブレザーをぎゅっと掴む。



「萌音。行こ」

「……うん」



どこに行くのかなんてどうでもいい。

今は、最上くんと一緒にいることが出来たらそれでいいと思ってしまう……。
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