好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
♡第3章♡

私の気持ち。

「最上くん……っ。離して、」

「やだ」

「でも、恥ずかしい……」



お姫様抱っこで屋上まで運ばれた私。

最上くんは私を降ろした瞬間、私を抱きしめた。

ドキドキと大きくなる心臓の音。

どこに置いていいのか分からない、行き場のない手。

戸惑う私とは違って、最上くんは私を抱きしめる腕の力を強める。



「誰も見てないよ」

「そうじゃなくって。……心臓の音、聴かれるのが恥ずかしい」

「……聴かせてよ」



最上くんが甘い。

甘くて、ドキドキする……。

……なんで、最上くんは私を抱きしめたりするんだろう。

なんで、私はこんなにもドキドキしているんだろう……。

顔が熱い。



「最上くん。そろそろ、離れて……」

「なんで?」



なんで、と言われても。

最上くんに触れているところに意識しちゃって、恥ずかしくなるから……。

なんて言えないよ。



「俺は萌音が好きだから、抱きしめてる」
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