好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
「チッ」



小さく舌打ちをする最上くん。

最上くんに抱きしめられている私を見た瑞樹くん。

瑞樹くんは、なんだか怒っているかのような雰囲気で私たちに近づいてくる。



「おいっ」

「……今いいところなんだけど」

「なに2人でいちゃついてんだよ。僕は、こいつに話がある」

「萌音は瑞樹に話はない」

「柊斗が決めんなよっ」



瑞樹くんが私に話……?

最上くんはため息をつきながら、そっと私を離す。

最上くんが抱きしめてくれていたところに、風が当たると冷たく感じる。



「そこのちんちくりんっ」

「んなっ」



ちんちくりんって……。

瑞樹くん、わざわざ私をバカにしにきたの?

私もなにか言い返そうかと口を開きかけた瞬間、瑞樹くんがそっぽをむいて呟いた。
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