好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜

魔法にかかる私。

放課後の帰り道。

私は最上くん、恭介、瑞樹くんと一緒に家へと向かっている。



「珍しいな。綾瀬が一緒に帰るなんて」

「……別にいいでしょ」



恭介の言葉に瑞樹くんは、少し気まずそうな様子。

まあ、そうだよね。

今まで瑞樹くんは、ひとり先に家に帰るとかして、わざわざ私たちと帰ろうとしなかったんだもん。

だけど、今日は4人で帰り道を歩いている。

なんだか走りだしたくなるような、そんな気持ちにかられる。



「……萌音ちゃん。今日、僕の部屋に来て」

「……」

「……」

「……」

「返事してよっ! なにこの無言!」



いや、だって……。

瑞樹くんに名前で呼んでもらったの久しぶりで、一瞬、瑞樹くんが誰に話しかけているのか分からなかった。

それは最上くんと恭介も同じだったようで、目を見開いて固まっている。
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