好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
「瑞樹くん、これは……っ?」

「うるさい。黙って」

「はい」



瑞樹くんを怒らせてはいけないと思って口を閉ざす私。

だって、瑞樹くんが今までにないほどの真剣な表情をしていたから……。

瑞樹くんは、最初に化粧水とコットンを取ると、私の顔に触れていく。



「ひゃっ」



化粧水のひんやりとした感触に思わず、変な声を出してしまう。



「冷たかった?」



瑞樹くんはそんな私に気遣うような声をかけてくれる。

なんか、私の知っている瑞樹くんじゃない……。

仮面をかぶっている瑞樹くんでもない。

仮面を外した瑞樹くんでもない。

なんだか、これが本当の瑞樹くん。


……そんな感じがした。



「じゃあ、メイクしていくね」

「えっ」
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