好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
「僕は、自分のことが嫌い」



瑞樹くんが自分自身のこと嫌っている?

そんなことが想像つかなくて驚いてしまう。

だけど、私が自暴自棄になって自分の部屋に瑞樹くんを連れて行ったとき、瑞樹くんがなにか言いかけていたことを思い出す。



「僕は、人をきれいにすることが好き。メイクしたり、ヘアアレンジしたり」

「……うん」

「だけど、僕がメイクできるって知った女の子たちは、それを理由に言い寄ってくる」



……なんとなく想像がつく。

瑞樹くんは仮面をかぶっているときは、きらきらの王子様。

そんな王子様がメイクもできる、ヘアアレンジもできるって知ったら、言い寄りやすいだろうなぁ……。



「最初、僕は純粋な気持ちでメイクしてあげたんだ。だけど、その子はメイクが終わったと同時に……」



僕をベッドに押し倒してきた。

そう、瑞樹くんは言った。
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