好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
「可愛いでしょ?」

「う、うん……っ。自分じゃないみたい!」



私は魔法にかけられたような気分だった。

今までは、メイクをするといってもコスプレメイクが中心。

キャラに似せるためのメイクしか研究してこなかったから、こういう感じの女の子らしい、可愛いメイクは初めてだった。



「髪もアレンジするね」

「お願いします……っ!」



瑞樹くんは、ゴムでしばっていた私の髪の毛をほどく。

くしで髪の毛をとかされる感覚が心地良い。

丁寧に仕上げてもらっていることが、瑞樹くんの雰囲気から伝わってくる。



「瑞樹くんの夢ってなに?」

「なに、急に」

「知りたくなったから」



瑞樹くんは少し戸惑っている様子だったけど、でもはっきりと、



「美容師」



と言った。
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