好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
無言の時間が流れる。

どちらが何を話すのか伺っていると……。

廊下が何やら騒がしいような気が……。


ドダバタっ!

バタンっ!


扉が開くと同時に、最上くんが飛び込んでくる。

その後ろから恭介も追いかけてくるかたちで入ってくる。



「萌音っ! 瑞樹に変なことされてないっ⁉」



最上くんの目が私をとらえる。

その瞬間、最上くんが目を見開き私に近寄ってくる。

その迫力にたじろぐ私。

瑞樹くんは苦笑いをしながら一歩後ろに下がる。



「……可愛い」


そう言って、最上くんは椅子に座っている私に覆いかぶさるように抱きつく。

最上くんの肩越しに、瑞樹くんと恭介の顔が見える。

瑞樹くんはなぜか不服そうな顔をしているし、恭介はあきれ顔。

そんな彼らに見られていると思うと、この状態が恥ずかしくてたまらなくなる。



「最上くん、離れて……っ」

「やだ」

「離れてくださいっ」

「むり」



そんなやり取りが続いた結果、最上くんは瑞樹くんと恭介の手によって引きはがされた。


放課後の騒がしくて楽しい出来事。

私、ここの家に来て良かった……。
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