好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
「お願いします……っ!」

「おう」



恭介はにかっと笑って、私の頭をぽんぽんと撫でた。

大きな手だな……。

そんなことを思っていると、恭介はベッドから立ち上がった。



「そろそろ部屋戻るわ」

「あ、うん」

「萌音もゆっくり休めよ」

「ありがとう」



恭介はそう言って部屋の扉に手をかける。

それから私を振り返って一言。



「萌音のこと、諦めたわけじゃねぇから。覚悟しろよ」



そう言って、恭介は部屋を出て行った。


私はしばらく固まってしまった。

恭介の言葉が頭の中をぐるぐると駆け巡る。

それから、ぼすっとベッドに倒れこむ。

恭介が私のこと好きだなんて……。

なんだか、いろいろ考えてしまいそうで、今日は眠れそうにないや……。
< 158 / 237 >

この作品をシェア

pagetop