好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
「なんで気持ち伝えることに迷ってるの?」

「……」

「今は2人、両思いかもしれないけどさぁ。ウジウジしてたら、本当に誰かに取られるよ」



分かってる。

そんなの、頭では分かっているのに。

初めて恋をして、初めてのことばかりだから、どうしていいのか分からないんだよ……。

そんな私を見て、瑞樹くんは2度目のため息。



「迷うくらいだったら、僕が萌音ちゃんを奪う」



瑞樹くんは立ち上がると、私のあごに手をあて、くいっと持ち上げた。

瑞樹くんの顔が近づくと同時に教室中から悲鳴が聞こえる。


ちゅっ。

唇に柔らかいものが触れる。

目を見開いたまま固まっている私の目に映っているのは、瑞樹くんのきれいな顔。


キス、されてる……?

抵抗しようと思った。

だけど、瑞樹くんは私を抱きしめた。

抵抗したくても、思った以上に瑞樹くんの力は強くて、突き放すことが出来ない。
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