好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
「おいっ、綾瀬……っ」



恭介の声が遠くで聞こえるような気がする。


私の初めてのキス……。

初めてのキスなのに。

なんで……っ。

抵抗するのを諦めてしまおうか。

そう思った瞬間、ガシャガシャンっ、という音と同時に瑞樹くんが私から勢いよく離れた。



「え……っ」



目の前には机を弾き飛ばす勢いで、倒れこんでいる瑞樹くんの姿があった。

その横には、最上くんが立っていて……。

もしかして、最上くんが瑞樹くんを突き飛ばしたの……?



「瑞樹っ、てめぇっ!」



最上くんが倒れこんでいる瑞樹くんの上に馬乗りになる。

そのまま瑞樹くんのワイシャツの襟をつかみ上げる。
< 172 / 237 >

この作品をシェア

pagetop