好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
私は、なにを言っているんだろう。

東雲さんも驚いた顔で私を見ている。

私たちはしばらく見つめ合った後、どちらともなく吹き出した。

なぜか笑いがこみあげてくる。

泣きたくなるようなそんな笑い声だった。



「滝沢さん。……いろいろとごめんなさい」

「え……」



東雲さんは私に向かって頭を下げた。

その表情は見えなかったけど、泣いているように感じた。

東雲さんの肩が震えている。

私はそっと、手を伸ばしてその背中に触れた。

ゆっくりと顔を上げる東雲さんの頬は涙で濡れていた。



「シュ、シュウくんに。昼休みに告白したの……っ」

「……うん」

「でも、フラれちゃった」



東雲さんは涙を流しながら、痛々しく笑った。

無理して笑顔を作っているような、そんな表情。

上げている口角が震えている。



「シュウくんに言われたの。“萌音をいじめる奴は嫌いだ”って……」

「……っ」

「滝沢さんは、愛されてるんだね」
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