好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
最上くんがそんなことを……。

嬉しかった。

でも、目の前で泣く東雲さんを見たら、純粋に喜ぶことはできなかった。



「なんで滝沢さんなの、ってムカついた」

「うん」

「でも、今なら分かる……。滝沢さんに惹かれるのは仕方ないよね、って」

「え……?」



東雲さんが手の甲で、顔をごしごしこする。

思いきり涙を拭いている。

私はなんて声をかけていいのか分からなかった。

だから、私は今にも壊れてしまいそうな東雲さんを思いきり抱き締めた。



「え……っ」

「私に抱きしめられるのは嫌かもしれないけど……っ。私が東雲さんを抱きしめたいと思ったから抱きしめたっ」



東雲さんの背中に回した腕に力を入れる。

そんな私に東雲さんは、小さく笑った。
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