好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
最上くんの部屋の前につくと深呼吸をする私。

ふううぅ。

大きく深呼吸をした後、私は扉をノックする。


コンコン。

扉を叩く音が廊下に響き渡る。

強く叩きすぎちゃったかな……っ⁉

ひとり、心臓をバクバクさせていると、ガチャっと扉が開く音がした。

中から出てきたのは、スウェット姿の最上くん。



「萌音……? どうしたの?」

「えっと。最上くんに話があって」



急に恥ずかしくなってきて、だんだんと小さくなる声。

最上くんはそんな私を部屋に入れてくれた。

最上くんの部屋はオレンジ色の灯りがついていただけだった。

机の上のスタンドライトが優しく光を放っている。



「起きてたの?」

「うん。今日中に衣装を描き上げようと思っていたから」

「ありがとう」



最上くんの机の上を見れば、画用紙が何枚も置かれていた。

そこには前から見た衣装の形、後ろ、横……。

色んな角度から見た衣装の形が、繊細に描かれていた。
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