好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
「へーっ! あー、そうなんだー!」



瑞樹くんがこの空気を破るような。尖った声を出す。

まるで平然を装っているかのような瑞樹くんの姿を見て、心が痛くなる。

ごめんね、瑞樹くん……。



「まあ、せいぜい柊斗に振られないようにね!」

「んなっ!」

「だって、萌音ちゃんの寝ぐせ、ライオンだもんねーっ」

「そんなことはない……、よねっ⁉」



瑞樹くんが私を見て笑う。

私の寝ぐせは決してひどくない。

そうだよね? というように、最上くんと恭介に同意を求めてみたけど……。

目をそらすのやめてぇぇええっ!



「私の寝ぐせ、そんなにひどいのっ⁉」

「……」



黙る恭介。



「うん、ひどい。柊斗に捨てられたら、僕のところにおいで」



さらりとひどいことを言う瑞樹くん。
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