好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
雨降りの6月。

梅雨の時期ならではの雨雲が空を覆っている。


イベントまで残り2週間。

教室から外の様子をうかがうけど、雨はやむ気配がない。

野外イベントだから晴れてもらわないと困る。

最上くんが作ってくれている衣装も濡れてしまう。

そもそも、こんな雨だったら、イベント自体が中止だろうなぁ。

なんてことを思っていると。



「滝沢さんっ」



東雲さんが私の席までやってきて、話しかけてくれる。

屋上で語ったあの日から、東雲さんはよく私に話しかけてくれるようになった。

そんな様子を最初は、クラスメイトたちも遠巻きに見ていたけど、今では私に話しかけてくれたり話しかけるようになった。

私の高校生活、充実しているなぁって思う。



「東雲さん、おはよう」

「おはよ! ……あの、滝沢さんのSNS、フォローしてもいいかな?」

「え、うん……」
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