好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
「女子たち……。なにがあったの」

「さあ?」



瑞樹くんと恭介が呆れながら、最上くんの席に集まる。

最近は3人で見かけることも多くなったなぁ。

今までは各自自分の席で……、って感じだったのに、いつの間にか団結力が出来たらしい。



「コスプレするときはメイクとかどうしているのっ? やっぱり自分でやるの?」

「今までは自分だったけど、今回は瑞樹くんにお願いしてるの」

「えっ?」

「あ、」



また、やらかしてしまった。

瑞樹くんはメイクが得意だってこと、本人も周りに言っていないのに。

勝手に私が話してしまった……っ。

ごめん、瑞樹くん。


東雲さんは、瑞樹くんに視線を向ける。



「綾瀬くんって、メイクできるの?」

「うん。萌音ちゃん、専属のメイクアップアーティストだけどね」



そう言う瑞樹くんはきらきら王子様スマイル。

王子様スマイルは相変わらず健在だけど、以前みたいに目の奥が笑っていない、ということはなくなった。

ちゃんと目の奥も笑っているように感じる。
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