好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
「はあ」



思わずため息をついてしまう私。

そんな私の気持ちを知る由もない最上くんは、静まり返った教室に、その透き通るきれいな声を響かせる。



「分かった。俺と萌音だけの秘密ね」



んなっ⁉


柔らかい微笑みを浮かべる最上くん。

にこにこの笑顔は破壊力抜群。

その笑顔は可愛い、きれい、イケメンぶりを引き立たせているよ⁉

だけど、それ以前に言い方ってものがあるでしょう⁉


俺と萌音だけの秘密。

そんなこと言ったら、変な誤解が生まれるって!



「え、ええええっ⁉」

「嘘、でしょ……。なんで、最上くんと滝沢さんが……」



ほら……。

完全なる誤解が生まれてしまった。

私はため息をつくことしかできない。



「どうしたの? 具合悪いの?」



そう言って頬に触れたぬくもり。

気づけば、最上くんの手が私の頬に触れていた。
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