好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜

イベント。

そしてついに6月末の最後の土曜日。

今日はイベント前日。

私たちはリビングに集合している。

イベント前日のチェックをこれから始めるんだ。

まずはメイクをしてもらうため、ソファに座る私。

瑞樹くんがタオルを肩にかけてくれ、ローテーブルにメイク道具を広げてくれる。

私はウィッグネットをかぶり、準備完了。



「始めるよ」

「お願いします……っ」



ネネちゃんのメイクはシンプルだ。

シンプルなメイクこそが難しい。

普段使いできるようなメイクの仕方ではあるかもしれないけど、それをどうやってキャラに近づけていくかが難しい。

以前、瑞樹くんにコスプレメイクを頼んでから、瑞樹くんはたくさん研究してくれたみたいで、手際よく私にメイクをしてくれる。



「明日も家でメイクして、会場では手直しするくらいだよね」

「うん。さすがに女子更衣室までは入れないからね」
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