好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
そういって瑞樹くんはリビングの隅に置かれていた、大きめの段ボールを持ってきた。

段ボールの中身はずっと気になっていたけど『開けちゃだめ』って言われ続けていた。

瑞樹くんは段ボールを開封する。

そこにはシュウのウィッグと衣装、靴が入っていた。



「いつの間に……」



最上くんは目を見開いて瑞樹くんを見る。



「2週間くらい前に頼んでおいた。通販だけど」

「……すごいな」

「まあ、柊斗も着てみろよ」



瑞樹くんは段ボールを最上くんに持たせて、自分の部屋で着替えてこいという。

最上くんは戸惑いながらも段ボールを抱えて部屋へ向かった。



「……最上くんのメイクはどうするの?」

「柊斗はもともと、シュウに顔立ち似ているから。明日少しだけやる」

「瑞樹くん凄いねっ」



私と瑞樹くんが興奮していると、恭介が首をかしげて私たちに問う。



「イベントって当日に参加申し込みできるのか?」

「……」

「……」



忘れていた。

そういうように瑞樹くんと顔を合わせる私。
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