好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
私と最上くんは微笑を浮かべながら見つめ合う。

最上くんがいてくれるから、自然と表情を作れる。


ネネちゃんもこんな気持ちだったのかな……。

シュウに恋に落ちて、見つめ合うシーンを思い出す。

私も最上くんに恋に落ちて。

目を合わせるだけでドキドキが止まらなくなる。

頬が自然と赤く染まって、恥ずかしさからこの場から逃げ出したいのに。

でも、もっと彼と一緒に居たくてたまらない。

そんな感情であふれる。

最上くんも、同じような気持ちでいてくれたら嬉しいな……。



「おっけー。良い写真撮れた。他になんかポーズある?」



恭介の言葉に、最上くんは次のポーズを決めようとする。

その瞬間、私の体が浮き上がった。

お、お姫様抱っこ……。



「萌音、俺を見て」

「う、うん……」



こんなみんなの前でお姫様抱っこなんて恥ずかしい。

他のコスプレイヤーさんたちからも視線を集めている私たち。

撮影に集中しなくちゃ……、と思って最上くんを見つめれば、それはそれで心臓がドキドキしちゃって集中できない。
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