好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
手を出されるって……。

そんなこと……。

それに、私はできればここにいたい。

今更、ひとり暮らしなんて寂しいよ。

新しいアパートが見つかるかも分からないし……。



「あ。もしもし? 親父?」



この空気を打ち破ったのは恭介だった。

恭介を見れば、スマホを耳に当てどこかへ電話をかけている。

……お父さんに電話?



「そうそう。今一緒に住んでいる女の子の話」



会話の内容までは聞き取れないけど、恭介が何を考えてお父さんに電話をしているのか気になる。

そう思うのは私だけじゃなく、最上くんと瑞樹くんも同じだったようだ。

視線が恭介に集まる。



「ああ。そういうことで。じゃあ、よろしく」



そう言って、恭介はあっさりと電話を切った。
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