好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
な、なんの話をしていたの……?

そういうことで、ってどういうこと?

頭にハテナマークを浮かべる私たちに恭介は一言。



「萌音の新しい家は、親父が貸してくれるってさ」

「え?」



恭介のお父さんが、家を貸してくれる……?

しかも電話一本で?



「まあ、恭介の親父さんは不動産屋の社長だもんな」

「……恭介。ありがとな」

「おう」



とんとん拍子に進んでいく話。

私の意思はいったいどこに消えちゃったの?

……私はみんなと離れることが寂しいのに。



「ってことで、萌音。引っ越し準備しろ」

「え。ほんとに?」

「ああ。俺は嘘つかない」



恭介の言葉に、頷く彼ら。

私はリビングから追い出されてしまった。

2階の自分の部屋に入り、ぼーっとする。
< 227 / 237 >

この作品をシェア

pagetop