好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
ああ、もうこの部屋は自分の部屋じゃなくなるのか。

そう思うと、少し寂しい。

イベント後の引っ越し準備は体的にもきつい。

それ以上に、急な決定事項に寂しさ込み上げてくる。

ここにはもういられないんだもんね……。

みんなにご飯を作ることももうない。

掃除をすることも洗濯をすることもない。

みんなで買い物に行ったり、テレビを見たりすることももうない。

……最上くんを独り占めすることもできない。


せめて、心構えしておけばよかったな。

いつか、このお家にはいられなくなるかも……、って。

引っ越し準備をしなくちゃと思うのに、体がいうことを聞いてくれない。

私はベッドに腰掛けぼーっとしてしまう。

あれからどのくらい時間が経ったのだろうか。

気が付けば部屋が真っ暗になっていた。


コンコン。

部屋の扉がノックされる。
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