好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
「ちょっと、待ってよ」

「……」



最上くんが私の後ろをついてくるのが分かる。

すたすたと歩く私の靴音とは違って、最上くんの靴音はマイペース。

足音ってその人の性格も表すのね。



「萌音ってば」

「私、こっちの道だからっ! じゃあ、また明日ねっ!」



私は半ば強引に最上くんを振り切った。

最上くんのことは気になるけど、後ろを振り返っちゃだめだ。

全速力で家まで走る私。

ここまで来れば大丈夫だよね……。

私は最上くんが追ってきていないことを確認してから、アパートに部屋に入った。


ふう。

それにしても、最上くんって不思議な人だなぁ。

っていうか、謎すぎて分かんない人……。
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