好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
教室に入ると、窓際の席に最上くん発見。

相変わらず女の子に囲まれている。

だけど、こうしてよく見ると、最上くんってクールなのかな。

女の子たちが一生懸命最上くんに話しかけているけど、本人は完全にスルーしている。

それでも話しかけ続ける女の子たちはすごいなぁ。


なんて、心の中で苦笑しながら自分の席に座る。

教科書を引き出しにしまって……。

1時限目の授業は数学だから、復習しておかないと。

私、数学が苦手だからちゃんと勉強しておかないと、今日の授業に追いつけなくなる。

そんなことを思いながら数学の教科書とノートを広げていると。



「あ、萌音。おはよ」



左隣の席から、女の子たちの甘ったるい声をかき分けて、透き通ったきれいな声が聞こえた。

びくっとして、恐る恐る隣を見る。

そこには柔らかい微笑みを浮かべた最上くんと、私をキッと睨みつけている女子の皆さんの姿が……。


え、ここは挨拶した方がいいの?

無視したら最上くん機嫌悪くなるだろうし……。

でも、女子の皆さんに何を言われるか分からないし……。


ああっ!

もう、どうにでもなれっ。
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