好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
「シュ、シュウくん……?」

「そこにいると邪魔って言ったの」

「っ、!」



最上くんの鋭い目が東雲さんに向けられる。



「そこに立たれると、萌音のこと見えなくなるから。……どいて」



最上くんの言葉に東雲さんは、私を思いきり睨んだ。

わなわなと震えるこぶしを握り締めているその姿は、私への怒りに満ちていた。



「もういいっ。行くわよっ!」



東雲さんは言葉を吐き捨て、教室の外へ出て行ってしまった。

そんな彼女を追いかける取り巻きの女の子たち。

最上くんの周りに残っているのは、ほんの数人だけで。

きっと残った彼女たちは、東雲さんの取り巻きの女子ではないんだろう。

だけど、気まずそうに自分の席に戻っていった。


ぽかーん。

一瞬の出来事に私はあっけにとられる。

なんか、最上くんってすごいんだなぁ……。



「やっと萌音と2人で話せ、」

「朝から賑やかだね」



最上くんの言葉にかぶせるように、言葉を発したのは……。
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