好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
「早くしろー」



先生の言葉に『分かりません』も言えない、臆病な私。

授業聞いていなかった私が悪いんだけど……。

私はパニックになりながら席を立ち、黒板に向かう。

どうしよう……っ。



「X=2,Y=3」


そんな声が小さく耳に飛び込んできた。

思わず立ち止まって声の主を見ると、私の前の席の男の子が自分のノートを指さしている。

そこには数式と答えが書かれていて……。



「黒板の前に出てこいーっ」



先生の言葉にハッとして、私は慌てて黒板の前に立つ。


えっと……。

前の席の男の子のノートに書かれていた問題……。

一瞬だったから、ちゃんとは分からなかったけど、黒板に書かれている問題と同じような気がする……。


ってことは、答えは……。

私は震える手でチョークを持ち、答えを書いていく。
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