好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
「中学の頃、この目つきのせいで、みんな離れていったから。不良グループにいるだとか、ありもしない噂もされたし」

「……」

「そんな感じだから、俺から関わるのも面倒くさくなった。気付けばひとりで行動しているのが当たり前で、勉強するしかなかったってわけ」



だから、お前は気にすんな。

そう言って神楽くんは私の頭に手を置いた。


ぽんぽんと頭を撫でてくれる手は温かくて、泣きそうになった。

今まで神楽くんと話したことがなかったとはいえ、何も知らなかった自分。

知ろうとしなかった自分……。

もっと早く神楽くんとお話できていたらよかったって思った。



「お前が泣くなよ、」



私はいつのまにか泣いていたみたいだった。

神楽くんが優しく頭を撫でてくれるから、涙は止まることを知らずに流れ落ちる。



「なんで滝沢が泣いているんだよ」

「だって……」



神楽くんの心が痛いくらいに分かるから。

自分と一緒にしちゃいけないって思うけど、ひとりで過ごす学校生活の寂しさは分かるから……。
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