好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
「おうっ。よろしくな、萌音」

「い、今っ! 名前で……っ、」

「友達なら名前で呼んだって変じゃねぇだろ?」

「そうだけど……っ」



急に名字から名前で呼ばれると恥ずかしくなってしまう。

こんなの、友達が少ない私は慣れていないし……。


おかげで涙は引っ込んでしまった。

顔が熱い。

私の反応に神楽くんは、面白がっているよね……?

やられっぱなしも好きじゃない、負けず嫌いの私。



「きょ、恭介……、」

「っ、⁉」

「と、友達なら、名前で呼んだって、別にいんでしょ……」



さっきの涙で微かに視界がにじんでいる中、私は、……恭介を軽く睨むように見る。

ぼやけている視界に映る恭介は、私の頭に置いていた手を下ろした。

そのまま、その手で自らの口を隠すように覆う恭介。



「その顔でそれを言うのは……。ずりぃ」



恭介は私から顔をそらしてしまった。

隣でうなり始める恭介。
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