好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
「やだ」

「はあ?」



最上くんの言葉に、恭介が呆れている。



「萌音。……どこに行ってたの?」



最上くんが耳元で話すからくすぐったい。

私は最上くんの腕の中でもごもごと口を動かす。



「えっと。それは……」

「言えないところ?」

「そんなことはないよっ!」

「じゃあ、どこ?」



最上くんの距離感にあたふたしちゃって、答えられないよ……っ。

そんな私の横でふう、と、ため息が聞こえた。

何度目かのため息をついた恭介は、私から最上くんを引きはがしてくれた。

明るくなった視界には、ふくれっ面をしている最上くんと、彼の後ろ襟を掴んでいる恭介の姿があった。
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