好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
「恭介、離せ」

「やだよ。お前を離したら暴走すんだろ」

「しない。萌音に抱きついたりなんかしない」

「いや、絶対するだろ」



2人のやりとりに、あははと苦笑いをする私。

っていうか、最上くんと恭介って仲良かったっけ?

友達なのかな?

だって、最上くんは恭介のこと、名前で呼んでいるし……。

男同士ってそういうもんなのかな?


分からないから、とりあえず頬を引きつらせながら笑う私。

じたばたしている最上くんも可愛いけど、いつまでも教室のドアの前にいるのも邪魔だろうしなぁ……。

それに、クラスメイトの視線が痛い。



「恭介、手を離してあげて? 最上くんも席に戻ろうか?」



私なりに必死に探した言葉だった。

当たり障りもなく、穏便にこの場を鎮めるための言葉のはずだったんだけど……。
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