好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
「萌音はそんなやつじゃねぇだろ。もっと自分のすげぇところ、表現できる奴だろ」

「……そんなこと、」

「そんなことあるだろ。……俺は知ってる」



私のすごいところなんてない。

そう思うのに、恭介の言葉には力強さがあった。



「恭介の言うとおりだよ。萌音には萌音のいいところがたくさんある」

「……」

「俺には萌音がきらきらして見えるから、一緒に暮らそうって言った」

「私が、きらきらしてる……?」

「うん、してるよ。好きなことを語っているときの萌音の顔、好き。表情がコロコロ変わるところも好き」



好き。

その言葉が胸に届く。

最上くんの目には私がきらきらしているように映っているってこと……?



「だから、もっと色んな萌音を見せてよ」

「……っ、」

「瑞樹にも、萌音のいいところが伝わるよ」

「そうかな……」

「そうだよ。萌音なら瑞樹を変えられるって、俺は思ってる」



最上くんが真っすぐに私を見る。

その目は揺らぐことなく、私を見ていて。

嘘なんかついていない、綺麗な目だった。
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