好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
「お前なら大丈夫だ。俺らもついてるから」

「……っ」



そっか。

私は独りじゃなかったんだ。

最上くんと恭介が、隣にいてくれる。

こんなにも心強いことはない。



「私……っ。ここで暮らしたい。瑞樹くんと仲良くなりたい」

「うん」

「自分自身から逃げたくない……っ」



中学の同級生が怖くて、地元から逃げてきた私。

だけど、もう逃げたくない。

せっかくの新しい土地でできた友達を大切にしたい。

それに、今逃げてしまったら、過去と何も変わらない。

私は前に進むために、ここに来たんだ。

楽しいと思える学校生活を送るために、ここに来たんだ……っ。



「ここでみんなと暮らしたいです。よろしくお願いします……っ」



私は頭を下げる。

そんな私の頭に横から置かれる手。

最上くんが、優しくぽんぽんと私の頭を撫でてくれる。
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