好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
びっくりして目を見開く。


……この温もり、知ってる。


教室で最上くんに抱きしめられた時のことを思い出す。

あの時と同じ最上くんの温もり。



「いっぱい泣いていいよ」



耳元で聞こえる最上くんの柔らかい声。

なんだろう。

どくんっ、どくんっ、と鼓動が早い。

心臓の音を最上くんに聞かれたくないのに、最上くんの心臓の音を聞いていたいって思う自分がいる。

最上くんの腕に包まれる安心感。

安心するのに、なんでこんなに胸がぎゅっとなるんだろう。



「萌音?」



いつの間にか止まっている涙。

最上くんが髪の毛をすくうように撫でてくれる。

心地良い腕の中。

自然と体重を預けてしまう私がいて……。


どうしたんだろう。

だんだんと瞼が重たくなっているような気がして……。

夕飯作りたいと思ったのに、体の力が抜けていく。

なんだか、ふわふわする。


閉じていく瞼。

私は最上くんに体を預けたまま、そのまま眠ってしまった……。
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