好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
「おいっ。……いつまでそこにいるんだよ。出てけ、って言っただろ」

「今、寝てるから静かにしてよ」



誰かの怒り交じりの強い口調と、体に響く最上くんの声。

ぼーっとした頭が、少しずつクリアになっていく。


私、寝てた……?

徐々に開いていく瞼。

私、最上くんの腕の中で寝ていたの……?



「あ、起きた?」



最上くんの声が頭上から響く。

私、あのまま寝ちゃって……。

って!



「ごめんっ。私……っ」



慌てて最上くんから離れる私の視界に瑞樹くんが映った。

私を思いきり睨んでいる瑞樹くん。

その鋭い目にびくっとしてしまう。



「出てけ、って言ったよな? なんで、まだ居るんだよ」

「えっと、」

「しかも、柊斗に媚なんか売って……。だから、女は嫌いだ」



はあ、と瑞樹くんの大きなため息に怯みつつも、私の頭にはひとつの考えが浮かんだ。

もしかして、瑞樹くんって……。
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