好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
「女は嫌いだ。だからって、恋愛対象が男のわけじゃない」

「ほうはほ?」



そうなの?

もごもごと口を動かし続ける私に、瑞樹くんはため息をつく。



「分かったか?」



私はイマイチ納得のいかないまま、コクコクと頷いた。

瑞樹くんは今日何度目かのため息をつくと、私からゆっくりと離れた。

私から離れる瑞樹くんの顔と手。

ふう、ようやく息ができる。



「瑞樹くん」

「……なに」

「今日からよろしくね」

「だから、出てけって言ってんだろ」



もう疲れた。

そういうような表情をする瑞樹くんに私は一言。



「私を追い出したら、裏の顔バラすから」



瑞樹くんに、にこっと笑う私。



「あ、あと。瑞樹くんは最上くんのこと好きだって、言っちゃうから」

「だからそれは、てめぇの勘違いだろっ」

「ということで、今日からよろしくお願いしますっ」



私は微笑みながら立ち上がる。
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