好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
瑞樹くんの横を通り抜け、玄関に向かい、靴を履く。

扉に手をかけ、外に出る。

冷たい夜風が頬に触れる。

ばたんと後ろで閉まる玄関の扉に寄りかかる。


星が、綺麗だな……。

そんなことを思いながら、家の中から聞こえる微かな声を聞く。

瑞樹くんが声を荒らげているのが、ここにいても伝わってくる。

最上くんと恭介の声も聞こえてきて、なんだか涙がこみあげてくる。

……ごめんね。

私の住む場所がなくなったばかりに、迷惑かけてごめんね。

言い争いをさせちゃってごめんね。

こんなやり方でしか、言葉を交わすことができなくてごめんね……。

でも、瑞樹くんと話せたことは楽しかったな……。

学校で仮面をかぶっていた瑞樹くんの本当の姿を見ることが出来たことは、少しだけ嬉しかったな……。

でも、こうするしか、ここにいる方法がなかったんだよ……。
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