好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜

迷いを捨てて。

ルームシェアを始めてから数日。

私の荷物は完全に運び終わり、両親にも事情を説明して了承済み。

最初は心配されたけど『大丈夫っ』と言って無理やり電話を切った。


でも、本当に大丈夫なのだろうか……。

最上くんと恭介は、普段通りに接してくれているけど、瑞樹くんには無視され続けている。

学校でも睨まれるし、家でも明らかに距離を取られる毎日。

なんでこんなにも避けられているんだろう……。

っていうか、女嫌いになった理由とかあるのかな……?


学校の帰宅後。

2階にある私の部屋のベッドの上で、ひとり、ぼーっとする私。



「大丈夫?」



ドアを叩く音と一緒に聞こえてきた、最上くんの声。



「入ってもいい?」



その言葉に、なんて返事をしたらいいのか迷ってしまった。

普段通り、明るく振る舞いたい私。

だけど、今は放っておいて欲しいと思う私。

多分、今、最上くんと顔を合わせてしまったら泣いちゃうと思うから……。

変だよね。

学校でも普通に接しているのに……。
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