好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
「……入るね」



最上くんはそう言って、部屋のドアを開けた。

ガチャ。

ドアの開く音と同時に、目に映ったのは最上くんのジャージ姿。

部屋着なんだろうけど、まだ慣れることのない姿。

今までは学校の中の最上くんしか見てこなかったから……。



「どうしたの?」



私は明るく、普段通りの声のトーンで話す。

笑顔も作れているはず。

なのに、最上くんの表情は変わることなく、切ないままだった。



「……萌音」



最上くんは、ベッドに腰掛ける。

沈むベッドに私と最上くんが並ぶ。

彼の手が伸びてきたかと思うと、私は最上くんの腕の中にすっぽりとおさまっていた。



「無理して笑わなくていい」

「無理なんか、してないよ」



どうしても声が震えてしまう。

震えないように、震えないように、って意識すればするほど震える声。
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